真喜屋ダムすっきり、湖面埋めた外来水草除去「今後は上流対策」


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 【名護】外来生物法で「特定外来生物」に指定されているボタンウキクサが真喜屋ダムから一掃された。湖面を埋め尽くすほど異常繁殖していた。真喜屋ダム管理所では昨年の1月に次いで今年5月の連休明けにも「大々的な除去作業をして取り尽くした」という。

すっかりきれいになった現在の真喜屋ダム=19日、真喜屋ダム
2019年5月の真喜屋ダム。湖面はボタンウキクサに覆い尽くされていた

 同管理事務所では「除去はしたが、まだ油断はならない。上流から再び流れ込まないようにフェンスを設置する考えだ。新年度には工事ができればと思っている」と話した。

 除去作業は地元の業者に頼み、作業員をボートに乗せて網でウキクサを集めて岸まで運び、そこからユンボで陸地に上げてトラックでダム管理所内の空き地で天日干しして処理した。

 定期的に調査している外来生物に詳しい沖縄生物学会の島袋徳正さんは「年に3回ぐらい見に来ている。ちょっと残っているか心配していたが丁寧に除去しているのでひと安心している」とほっとした表情だ。

 ボタンウキクサはアフリカ原産で、浮遊性の常緑多年草。1920年代に観賞用として導入され、沖縄、小笠原などで野生化した。繁殖力が非常に強く、水面を覆い尽くすほど。他の植物の光合成を妨げ生育できなくしてしまう。生態系に被害を及ぼす種として外来生物法で「特定外来生物」に指定。栽培したり、野外放置したりすることを禁じている。沖縄では金魚用のウキクサとして販売されていたため一般に広がった。

 環境省那覇自然環境事務所では「除去に当たっては十分乾燥、枯死させて市町村のごみ出しルールに従って処理してほしい」と呼び掛けている。

(幸地光男通信員)