国語教科書に琉球新報の記事 「ヤンバルクイナ放鳥」 小5向け 情報整理し考える題材に


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教科書「ひろがる言葉 小学国語 五上」

 15日から新聞週間が始まった。今春から全国各地で使用されている教育出版(東京都)発行の小学5年生の国語の教科書「ひろがる言葉 小学国語 五上」で、琉球新報の記事「ヤンバルクイナ放鳥 国頭 交通事故で治療 回復」(2017年7月5日付地方面)が取り上げられている。同教科書は沖縄県内の数校を含め、全国各地の小学校で使用されている。教科書では全国紙4紙の記事を掲載し、地方紙は琉球新報1社のみ。

 記事が引用されたのは、情報を集めて整理する方法を紹介した「『情報ノート』を作ろう」の項目。記事は国頭村の県道で交通事故に遭い保護されたヤンバルクイナ1羽の放鳥を伝えている。同鳥の交通事故が多数発生し、運転する際は気を付けてほしいというNPO法人どうぶつたちの病院沖縄の声を紹介した。

 記事をそのまま切り抜いたような体裁で紹介し、初めて知ったことや疑問に感じたところに線を引くことや「情報ノート」にまとめる際、出典を書くことなどが示されている。教育出版は記事の採用理由について「環境問題など社会的な課題に気付き、問題解決に向かう自らの考えをつくっていくことにつながる奥深い内容だ。本教材の素材として好適であると考えた」と説明した。

「ひろがる言葉 小学国語 五上」に掲載された琉球新報の記事「ヤンバルクイナ放鳥 国頭」