エビ大量死、農水省が調査官派遣へ 農相「水際措置に問題ない」


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国内で初確認となるエビの特定疾病「急性肝膵臓壊死症(AHPND)」が発生した養殖場で処分されるバナメイエビ(県水産課提供)

 【東京】大宜味村のバナメイエビ養殖場で、甲殻類の伝染性疾病「急性肝膵臓壊死症(AHPND)」によるエビの大量死が発生した問題で、農水省は20日、原因究明のために調査官を派遣する方向で調整に入った。調査官が現地での疫学調査に当たる方針だ。

 同省によると、疫学調査は、感染拡大防止対策を目的に行われる調査で、感染の発生状況や疾病の特徴を調べる。県と調整した上で、同省から専門の調査官を派遣し、調査に当たらせるという。

 野上浩太郎農相は会見で、発生原因について「発生養殖場に関する疫学情報の収集と、必要な調査を行い、その究明を行う」と述べた。

 防疫体制に不備がなかったかを問われ、「水際措置に特段の問題はなかった」との考えを示した。その上で、今後、輸入後の着地検査を含めた水際措置の徹底を図るとした。