石垣への陸自配備、周辺4地区に説明会 新たなゲート設置で住民反発


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小切間元樹石垣市企画部長(左)に要請書を手渡す川原公民館の具志堅正館長(右から2人目)ら4地区公民館長=29日、市役所

 【石垣】石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画で新たなゲート設置が判明した件で、沖縄防衛局が配備予定周辺4地区(於茂登、開南、川原、嵩田)対象の説明会を11月2日に実施すると通知したことが分かった。防衛局はこれまで、開催予定はないとしていた。だが対象者を限定していることや、設定時間も短時間であることに4地区は反発。4地区公民館長は10月29日、全地区住民を対象にすることなどを防衛局に求めるよう市に要請した。

 通知は26日に各公民館長に届いた。新型コロナウイルスへの対応として各地区からの参加者は代表者1~2人限定で、時間も30分間としている。

 4地区は要請書で「(新ゲートは)基地と近隣住民との距離を極端に縮めるもので、生活への影響は計り知れない」とした上で、「代表者だけが説明を受け、質問時間もない中で近隣住民への説明責任を負うのはあまりにも負担が大きい」とした。

 市に対して、全地区住民を対象にすることや質問時間を最低でも1時間設定すること、周知期間を取った上で別日に開催することなどを防衛局と交渉するよう求めた。

 4地区側には30日、石垣市を通じて防衛局から11月2日の説明会を予定通り開催すると連絡があった。