北山亭さんら軽快に笑い誘い、児童ら歓喜 名護の稲田小で落語会


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学
稲田小学校の児童らに落語を披露する北山亭メンソーレさん=26日、名護市の同校

 【名護】名護市立稲田小学校(又吉元晃校長)は26日、落語会を開催した。今帰仁村出身のうちなー噺(はなし)家、北山亭メンソーレさんと、塩々亭まぁすさんこと琉球新報社の関戸塩さんが落語を披露した。約90人の児童が熱心に聞き入り、会場の体育館に大きな笑い声が響いた。

 北山亭メンソーレさんと関戸さんは琉球大学落語研究会のOB。今回の落語会は、関戸さんの長男が通っていた浦添市立前田小学校に8年前に又吉校長が教頭として赴任していた縁で実現した。

 関戸さんは「頑張りノートを忘れた」をテーマに落語を披露し、児童らの笑いを誘った。

稲田小学校の児童らに落語を披露した(前列左から)北山亭メンソーレさんと塩々亭まぁすさん

 関戸さんが「落語をやってみよう」と呼び掛けると、6年の竹内倖琉(こうりゅう)さん(12)と又吉校長が挑戦し、初めてとは思えない軽快な語り口と身ぶり手ぶりで落語を披露。児童や教職員らは手をたたいて喜んだ。

 北山亭メンソーレさんは江戸時代に目黒に出掛けた殿様が、庶民が食べていたサンマを気に入る「目黒のさんま」の一席を披露。登場人物によって声の調子を変え、臨場感をよどみなく表現。児童らは目を輝かせて話を聞いていた。