按司守忠の歩み記す説明板、子孫の「阿氏南山守会」が八重瀬に設置


社会
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伊舎堂墓に設置された説明板を除幕する阿氏南山守会の会員ら=25日、八重瀬町具志頭

 【八重瀬】南山最後の王・他魯毎(たるまい)の弟・南風原按司守忠の子孫でつくる「阿氏南山守会(あうじなんざんまもるかい)」は25日、八重瀬町具志頭にある守忠の墓「伊舎堂墓」に説明板(表示石碑)を設置し、除幕式を行った。約20人が参加し、石碑設置を祝った。

 「具志頭村史」によると、尚巴志から攻められた守忠は具志頭間切に逃げ、かくまわれた。守忠はさらに数年間逃げた後、具志頭間切に戻って生活し、亡くなった。

 説明板には守忠が具志頭に移った経緯や墓の由来などが刻まれている。阿氏南山守会は5年前から会全体でのウーシーミーを取りやめた。同会世話役の眞榮城守晨(もりあき)さん(79)は「説明板で若い人に先祖のことを伝えていきたい」と話した。