首里城復興へ3896万円を寄付 3万8000人の支援、日本ユネスコが県などへ届ける


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「首里城復興ユネスコ募金」の目録パネルを玉城デニー知事(右から2人目)に手渡す日本ユネスコ協会連盟の鈴木佑司理事長(同3人目)=30日、県庁

 日本ユネスコ協会連盟(東京、佐藤美樹会長)は30日、「首里城復興ユネスコ募金」で全国の約3万8千人から集まった約3896万円(23日時点)と募金者から寄せられた応援メッセージを県と沖縄美ら島財団に寄付した。同連盟は国境を越えて世界遺産の保護活動に取り組んでいる。

 同日、県庁と首里城公園管理センターでそれぞれ贈呈式が行われ、同連盟の鈴木佑司理事長は「個人や団体など大勢の人から寄せられた温かい募金だ。沖縄の歴史と文化を象徴する首里城の復興に期待したい」とあいさつした。

 3千万円の寄付金の目録パネルを受け取った玉城デニー知事は「(首里城の)管理者として焼失の責任は重い。3万8千人の(首里城復興)願いをしっかり預かり、復興に努めていきたい」と話した。

 沖縄美ら島財団の花城良廣理事長は「火災で約400点の美術工芸品が被害に遭った。職人の人材育成も含め、修復・復元していきたい」と述べた。

 日本ユネスコ協会連盟は昨年11月1日~今年10月31日まで「首里城復興ユネスコ募金」を呼び掛けた。