「香り豊か」「癖になる」泡盛の日、銀座で試飲会 47酒造からレアものも


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沖縄県内47酒造所の泡盛の試飲を楽しむ来場者ら=1日、東京都中央区の銀座わしたショップ本店

 【東京】11月1日は「泡盛の日」。首都圏の人たちに泡盛の魅力を伝えようと、沖縄県酒造組合(佐久本学会長)が1日、都内の銀座わしたショップ本店で試飲会を始めた。同組合が同本店で試飲会を開催するのは初めて。15日まで。県内47酒造所の泡盛が試飲できるとあって、初日は行列ができていた。訪れた人たちは「香りが豊かだ」「新たな発見があった」などと語り、多彩な泡盛を楽しんでいた。

 初日は、セレモニーが開かれ、県酒造組合の佐久本学会長は「コロナの中、泡盛を楽しむ時間が減っている。しかし、ユーチューブには(泡盛の家飲みを)楽しむ動画がある、ぜひ見てほしい」とアピールした。2020年度泡盛の女王の東星香さんは南国の沖縄らしい鮮やかな紅型が施された衣装を身に付けて、「泡盛の中にはすっきりしたものもあり、女性でも飲みやすい。試飲会で好きな泡盛を見付けていただけるとうれしい」と語った。

泡盛の試飲会開催を前に魅力をアピールする泡盛の女王の東星香さん(左)=1日、東京都中央区の銀座わしたショップ本店

 試飲会では、うるま市の琉球泡盛古酒の郷、与那国島のどなん、波照間島の泡波などあまり市場に流通していないレアものの泡盛が用意されていたほか、ロック、水割り、炭酸割り、シークヮーサー割りなど多彩な飲み方も提供。試飲した人たちは早速、気に入った泡盛を購入していた。

 埼玉県から夫とともに訪れた今川みよ子さん(62)は、ヘリオス酒造の主(ぬーし)を購入。「今日は初めて60度のどなんを飲んだが、シークヮーサーと割ったので飲みやすかった。今日は購入できなかったけど、次回購入したい」と少し赤くなった顔で語った。板橋区から来た自営業の中山実さん(66)は「泡盛は本土にない香りを楽しめるお酒だ。飲み慣れると癖になる」と語った。