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政府は3日付で2020年秋の叙勲受章者を発表した。今回最高位の旭日大綬章に、県内から仲井真弘多元沖縄県知事(81)が選ばれた。県関係者は県内在住者47人、海外在住者2人の計49人だった。地方自治や保健衛生、教育など、幅広い分野で市民の模範となる取り組みが評価された。
1955年、琉球箏曲興陽会の宜保菊子師匠の下に内弟子として入門し、箏の道に踏み込んだ。「箏は人の心をなぐさめ、音楽は人の心を癒やす」と師匠から教わった言葉を胸に刻み、芸一筋に打ち込んできた。
34年、久志村(現名護市)出身。終戦後、19歳で現在の沖縄市嘉間良で働き、宜保師匠と出会った。65年に研究所を開設し、普及活動に情熱を注いだ。湛水流音楽など多岐に渡り研究した。
2007年から4年間、沖縄伝統音楽箏曲保存会の会長を務めた。現在は同会の相談役に就く。
受章の知らせに、間違いなのではと驚いたという。「戦争を乗り越え、縁があって宜保師匠に出会えたこと、家族や弟子が支えてくれたことに感謝している」と喜んだ。
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とうやま・ふみ 86歳。琉球箏曲演奏家、県指定無形文化財「沖縄伝統音楽箏曲」保持者。芸名は當山文子。