社会

ジョン・カビラさんの番組がグランプリ 父の戦後史ひもとく 2020年民放連賞

番組収録時の写真(J-WAVE提供)

 民放連は10日、放送文化の向上に寄与した番組を顕彰する2020年日本民間放送連盟賞の表彰式を行い、ラジオ部門のグランプリにJ-WAVE制作の「J-WAVE SELECTION GENERATION TO GENERATION~STORIES OF OKINAWA~」を選んだ。

 同番組は、那覇市出身のジョン・カビラさん(62)が、戦後の沖縄でアナウンサー第1号となった父の川平朝清さん(93)にインタビューし、個人史をひもときながら沖縄の戦後史や現代につながる問題を浮かび上がらせた。 

 オンラインで表彰式を見守ったというカビラさんは「発表の瞬間は鳥肌がたった。心からうれしく光栄に思います」と興奮気味。親子の対話というシンプルな手法が評価され「川平家のみならず全国、全世界の家族にストーリーがある。皆さんにも各家庭でいろんな世代の話を聞いてほしいとの思いを込めた」と振り返った。ジョンさんから吉報を受けたという朝清さんは「たくさんの人が犠牲になった沖縄戦のことや戦後の放送の歴史を広く伝えることができ、すばらしい機会になりました」と喜びをかみしめた。

 表彰式に参加したプロデューサーの高知尾綾子さんは「この番組がたくさんの人の心に刺さるのは、朝清さんの人生の壮大さと示唆に富んだ多くの言葉にある」とコメントした。
 同番組は7月の「ギャラクシー賞」でもラジオ部門大賞を受賞。再編集され、インターネット上の音声配信サービス「SPINEAR(スピナー)」で毎週金曜に配信されており、今月13日で全16話がそろう予定。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため民間放送全国大会が中止となり、表彰式は関係者のみにオンラインで中継された。グランプリはテレビ・ラジオの各部門最優秀とそれに次ぐ優秀番組から選ばれた。テレビ部門グランプリは中京テレビ放送の「がらくた~性虐待、信じてくれますか~」だった。

【関連記事】「父からバトン渡された」ジョン・カビラさん、親子で沖縄戦後史語った番組が脚光



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス