街路樹の実でお肌ケア テリハボク使い「タマヌオイル」


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11月から販売された「ANTEROOMオリジナル“タマヌオイル”」

 機能性スキンケア商品などを研究・開発する、すまエコ(沖縄市、宇佐美徹社長)は、街路樹や防風林として県内に多くあるテリハボク(照葉木)の実から取れる「タマヌオイル」を使って、スキンケア商品を開発している。タマヌオイルは紫外線防止作用や抗炎症作用など「天然の万能薬」と称されるほど効能が高い。このほど、那覇市前島のホテルアンテルーム那覇(山森薫支配人)とコラボした「ANTEROOMオリジナル“タマヌオイル”」を開発した。

 タマヌオイルは世界的に知られるが、国内での認知度は低い。日本でテリハボクが分布するのは沖縄などの南西諸島と小笠原諸島だが、県内では道に落ちた実は廃棄され、重要視されていない。

タマヌオイルをアピールする、すまエコの宇佐美徹社長(左)とホテルアンテルーム那覇の山森薫支配人=13日、那覇市前島

 すまエコのタマヌオイルは県内一貫生産。地域のシルバー人材センターや福祉作業所が県内で集めた実を買い取る。通常廃棄される物が、価値の高い製品に再生する「アップサイクル」の取り組みにもつながった。

 コラボオイルは、ホテルアンテルーム那覇の香りを再現。フランキンセンスやラベンダーの精油を使い、都会的で洗練された香りに仕上げた。

 すまエコの宇佐美社長は「肌の油分が少なくなったと感じる人に使ってほしい」と話した。山森支配人は「沖縄の隠れたいい物を見つけて、旅行客に発信したい」と語る。

 商品はホテルアンテルーム那覇で購入できる。ロールオンタイプで、容量は10ミリリットル。価格は税込み1980円。