田吹 遥子 沖縄の企業や役所のユニフォームとしてすっかり定着したかりゆしウェア。近年では、インターンシップなどで「かりゆしウェアＯＫ」と明示する県内企業もあったり、採用試験をかりゆしウェアで受ける就活生もいるようです。着心地が良く、個性もＰＲできる！でも、色ものや柄ものが多いので、どれを選ぶのが正解なのか分からない人も多いはず。就活生にぴったりなかりゆしウエアを選ぶポイントを聞いてきました。（田吹遥子）
それにしても、柄も色もデザインもさまざまなかりゆしウェア。就活生向きのデザインはあるのでしょうか。そこで、200種類以上のかりゆしウェアを取りそろえるデパートリウボウのかりゆしウェア売り場を訪ねました。営業部紳士服課紳士洋品係係長の細谷淳さんが就活生にオススメのかりゆしウェアを教えてくれました。
■黒は選ばないで！
琉球大学キャリア教育センター助教の温山（あたやま）陽介さんによると、インターンシップなどでは「かりゆしウェアでもＯＫ」と明示する会社もあるようですが、採用試験の場合は「服装はルールというよりもマナーなので、明示されないことが多い」とのこと。それでも「かりゆしウェアを着ているから落とすという企業はないと思われる」と話します。
採用試験を受ける企業の理念や社風、自分のPRポイントにしたい場合などから、採用試験でかりゆしウェアを着るのも選択肢の一つと言えます。
さて、採用試験などでかりゆしウェアを着る際に注意したいことは。温山さんは「黒のかりゆしウェアは礼服として売られていることがあるので、注意した方がいいです。よくわからなければ、黒は避けましょう」とアドバイスしました。
■白ベースでさわやかに
細谷さんがオススメしてくれたのが、白を基調としたスタイル。襟や前立ての部分にワンポイントのデザインがあります。
細谷さん「白ベースから入っていただくのが、ワイシャツの延長で着ることができるのでオススメです」。
なんと、表面も裏も袖までも首里城の絵がうっすら入っているかりゆしウェアもオススメしてもらいました。「これは面接で話題になりそうですね」。
女性にオススメなのは、薄い水色のかりゆし。
柄は少なめですが、胸ポケットや前立てにさりげなく沖縄伝統模様のミンサーがワンポイントで入っており、沖縄っぽさをアピールできます。
男女ともに入社後も着続けられるデザインなのがうれしいところです。
■試着で襟やサイズ感もチェックを
ビジネスマンが選ぶかりゆしの襟のタイプで多いのはボタンが付いた「ボタンダウン」という形。
細谷さんは「ワイシャツでボタンダウンだとカジュアルな印象ですが、かりゆしだと襟が立つのでビジネスマンで選ぶ人が多いです。ボタンダウンじゃないとダメという企業もあるようです」。
ゆったりめのデザインが多いかりゆしですが、最近はすっきりしたラインのデザインも。「ブランドやメーカーでサイズ感も違います」と細谷さん。
さらに素材も綿だけでなく、しわになりにくいポリエステルもあります。最近では肌に優しい綿素材でかつノーアイロンというかりゆしも出ているようです。 「どういう風に着たいと販売員に伝えてもらえれば、ご提案します。試着の際もぜひお気軽にお声かけください」（細谷さん）。
かりゆしに合わせるボトムスには「紺やグレーのスラックスがオススメ」と細谷さん。銀行や役所で働いている人のほとんどがそのようなスタイルだそう。
■沖縄全部があなたを応援！
細谷さんによると、就活用にかりゆしウェアを買いに来る人はまだまだ少ないとのこと。
細谷さんは「かりゆしウェアには素材やデザイン、作ってくれた人の思いも含めて”沖縄のいいモノ”が詰まっています。それをまとって就活に挑むとことで、沖縄全体が応援してくれていると、きっと自信がつくはず」と”かりゆし就活”をプッシュしました。
かりゆしOKの企業を受けるあなた、せっかくだから着心地良く、お気に入りのかりゆしウェアを選んでみませんか？厳しい就活戦線の”よき相棒”になるかもしれません。
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「新！沖縄就活のイロハ」では、沖縄県内の企業の採用状況やオンライン就活のコツなどを就職支援の専門家に聞きました。ウィズコロナ時代の沖縄で就活をする際に役立つ情報をお届けします。
