泡盛輸出、欧州に拡大 酒造3社とブルーシップ沖縄 英国の協会と連携協定


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「RYUKYU1429」欧州輸出事業を報告する(右から)忠孝酒造の大城勤社長とBlueship沖縄の慶松大海社長、瑞泉酒造の佐久本学社長、久米島の久米仙の島袋正也社長=1日、那覇市の沖縄総合事務局

 忠孝酒造(大城勤社長)と瑞泉酒造(佐久本学社長)、久米島の久米仙(島袋正也社長)の3社が、輸出商社のブルーシップ沖縄(慶松大海社長)と連携して進めている欧州への泡盛輸出が拡大している。今年は7200本の「RYUKYU1429」(700ミリリットル、43度)を欧州に輸出し、新たにスウェーデンやスペイン、英国など7カ国への出荷が始まった。

 「RYUKYU1429」は、酒造3社とブルーシップ沖縄が輸出用商品として18年に開発。19年にアイスランドとオランダへの輸出をスタートし、現地のバーで使用されている。

 琉球泡盛のさらなる普及に向けて、ブルーシップ沖縄はこのほど、英国ソムリエ協会、世界最古というバーテンダー協会「英国バーテンダーズ・ギルド」と連携協定書を締結した。年内にも両団体の会員向けに琉球泡盛に関するセミナーの開催を予定する。

 4社の代表らが1日、那覇市の沖縄総合事務局で会見した。慶松社長は「コロナの影響で少量輸出にとどまっているが、来年は世界各地へ展開していきたい」と意気込んだ。大城社長は「ハードリカーとして泡盛を世界へ売っていきたい。世界の名酒になれる自信がある」と話した。