名護でコミュニティーバス実験中 全4ルート 通勤・通学、買い物に


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名護市の市街地を運行するコミュニティーバスに乗り込む渡具知武豊市長ら=1日、名護市の名護漁港

 【名護】沖縄県名護市は1日、市の中心部で運行するコミュニティーバスの実証実験を開始した。2021年2月28日まで。実験初日の1日、名護漁港から出発するバスに乗り込んだ渡具知武豊市長は「通勤や通学、商業施設への買い物などにぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。実証運行期間中は無料で利用できる。

 1時間に1本の運行で、メインルートは、名護漁港を発着地に国道58号の内側の県立北部病院、名護高、ネオパークオキナワ、はい菜!やんばる市場、屋部小など21地点の市街地エリアを1時間余りかけて運行する「赤ルート」と、21地点を名護市役所方面に逆に運行する「緑ルート」の二つがある。メインルート以外に午後5時以降は名護漁港を出発し名護市民会館に到着するルート2、名護市民会館が発着地のルート3を運行する。

 マイクロバス(定員20人)2台と小型バス(定員21人)2台の計4台で運行する。車内には新型コロナウイルス感染防止策のため消毒液が設置されている。

 17年度に実施した公共交通基礎調査に基づき、市民から要望が多かった病院や商業施設、公共施設前などにバス停を設置した。事業費は約4500万円。感染対策をしながら交通手段を確保する事業として地方創生臨時交付金を活用する。利用率や市民の声を反映させ、運行ルートの見直しや運賃を設定した上で21年度以降も運行を継続させる方針。

 問い合わせは名護市企画政策課企画調整係(電話)0980(53)1212(内線239)。運行ルートはQRコード、http://www.city.nago.okinawa.jp/articles/2020113000016/を参照。