市内の土砂採掘で地下ダム損傷を懸念 辺野古埋め立て土砂の採取地糸満市が答弁


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糸満市役所

 【糸満】糸満市内での土砂採掘について同市の兼城浩康経済部長は18日の市議会12月定例会で「地下水をためる止水壁への損傷」など、地下ダムへの影響が考えられると答弁した。伊敷郁子市議の一般質問に答えた。

 地下ダムは農業用水を確保するために、国が糸満市米須に造った。兼城部長は、止水壁への損傷以外にも「貯水区域内において、採掘後埋め戻しに使用した土砂の性質によって、地下水の水質に何らかの影響を及ぼす可能性があると考えられる。現在のところは影響しているものは確認されていない」と答えた。

 糸満市は、沖縄防衛局が県に提出した辺野古新基地建設工事の設計変更承認申請で、埋め立て土砂の主な採取先となっており、今後の土砂採掘に関して市民らから不安の声が上がっている。