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就活は情報戦!“自分探し迷子”から抜け出すには<新!沖縄就活のイロハ>【WEB限定】

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 コロナ禍の影響で企業の採用スケジュールが多様になったこともあり、これまで通り待っているだけでは必要な情報が入ってこない…。今年の就活は自分に必要な情報を見つけていくことがカギとなる、いわば情報戦の色合いがより濃くなっています。自分に必要な情報を取得するにはどうしたらいいのか。就活支援の専門家は、自分の軸を定めることが大事だといいます。”自分探し迷子”にならず、自分の軸を定めるには?(デジタル編集グループ・田吹遥子)

 

■目的がないと検索はできない

 巷に情報があふれる中、自分に必要な情報をどうやって探していますか。今、一番手っ取り早く情報を探すために多くの人がやっているのは、ネットで「ググる=検索する」ことでしょう。ただし、検索語を間違えると必要な情報になかなかたどり着かないことも…検索するコツってあるのでしょうか。

 沖縄の転職サイト「ジョブアンテナ」を運営する琉球インタラクティブ取締役の金城一平さんは「検索は目的があって達成できる。目的が抽象的だと検索できずに情報を浴びるだけになってしまう」と指摘します。要は「自分自身の軸」、やりたいことが決まっていることが大事になってくるのです。

 

■求人サイトだけでは足りない!情報収集の方法

 まずは自分の関心があること、目指す企業など、「自分の軸」が決まっている人が情報収集をする際のコツを金城さんに伝授してもらいました。

 「企業の採用情報が載っている求人サイトや大手の就活サイトをチェックする人が多いと思いますが、それだけでは足りません」と金城さん。以下をオススメします。

 

 ①「企業名」で検索して出てくる情報をとにかくチェック  

 ▶公式サイト=企業の基礎情報が掲載されている   

 ▶経営者のインタビュー=経営方針だけでなく、社会に対する考えが分かる場合も   

 ▶プレスリリース=商品やサービスなど、企業の新しい取り組みや活動が分かる   

 ▶その企業に関するニュース=新商品や新事業、決算、人事などのほか、客観的な情報が得られることも。

 

 ②社員のSNSからも分かることが! 

 企業の社員が企業名を全面に出してSNSで発信していることもあります。その企業でどんな人がどのような仕事をしているか知るきっかけにもなります。

 

 ③グーグルアラートで逃さずに 

 通知機能を利用すれば、必要な情報を漏れなくつかむことができます。



 人材育成やコンサルティングを手がけるリボルブ代表で、沖縄国際大講師の鮫島智行さんは「そもそも学生たちはどのような業種や企業があるかについてもあまり知らないので、興味がピンポイントすぎることが多い」と指摘。「興味がある分野を糸口に、関連する業種も視野に入れる」ことを勧めています。「例えば、観光関連の業種に就きたい人は、観光をサービス業と捉えてPR関係の業種も範囲に入れる」など。「キャリア教育の授業で、学生には関心がある業種の周辺も含めて5つの業種で5社にエントリーするように伝えています」。

 興味がある分野だけでなくその周辺までチェックすることで、軸を保ちながら自分の可能性を広げることができ、より効果的に情報収集ができます。

 

■“自分探し迷子”から抜け出す方法

 そもそも、自分が何に関心があるか分からない、自己分析をどんなにしても「軸」が決められず、やりたい仕事が見つからないという人もたくさんいると思います。どうやったら自分がやりたい仕事を見つけられるのでしょうか。

 金城さんは自身のキャリアを振り返ります。


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 デザイナー志望だった金城さんは、学校を卒業後に印刷会社に就職し、チラシ広告のノウハウを学びます。その後、CM広告の企業、宅配関係の企業へと転職。足をケガして宅配業務ができず、事務所にいる際に現在の会社の社長と出会い、琉球インタラクティブの立ち上げから関わることになりました。

 「予期せぬ偶然の連続がキャリアにつながる」と金城さん。「行動しないことには偶然も起きない。とにかく行動することで道が拓ける」と強調します。

 まずはバイトなど、今できる身近なこと、好きなことからスタートするというヒントも。「新卒から勝負しようと思わずに。努力し続けることでできることが増える。できるようになったらやりたいこともみつかってくるはず」と話します。

   鮫島さんは自己分析から抜けきれない学生に「ひたすら自分の内側を掘り下げるのは間違い。そんなの苦しいに決まってます」と指摘します。そして「まず動いてみることが大事」と言います。

 「自分がどういう人間かは、世間一般との比較で相対的に決まるもの。外側にある“ものさし”に自分をあててみて」。例えば短期バイトやインターンなどを活用してさまざまな業種の仕事を体験したり、いろいろな人との関わりをもったり。そこで自分がどのような人間か、自分に何が合うに気づくことができるのです。

 「家族や友だち、バイト仲間など周りの人に、自分の強みや弱み、個性について聞いてみるのも有効」と話します。

 



 

 

■キャリアは旅 新卒後の就職は「通過点」

 さらに「キャリアは旅(=journey)」とも。新卒後の就職先は「通過点でしかない」とも言います。
 その理由は社会構造的な面からも明らかです。少子高齢化で人口ピラミッドが変わり、これまでのような「終身雇用型」の働き方が難しくなっていくからです。鮫島さんは「特定の仕事内容で契約を結ぶ「ジョブ型雇用」がメーンになっていくのでは」と推測します。そうなると、新卒後の就職先のみに固執する必要もなくなってきそうです。



 「『30年後に今の暮らしも悪くないなと思えるか』というスタンスが大事」と鮫島さん。

 「消去法で決めてもいいと思う。まず正社員で入社する。その後、合わなければ転職をしてもいい。常に自分の市場価値やスキルを確認しながらキャリアを描いていくことをお勧めします」と話しました。
 
 コロナ禍の影響で大きく変動した採用市場や就活事情。どこにおいても「積極性」がカギになりそう。その際はバイトや勉強など「まず外に出て自分ができることをやってみること」。さらに「新卒後に就職する企業だけに固執しすぎないこと」も大事と、専門家のみなさんも指摘しています。

 不安なことも多いと思いますが、まず外に出てさまざまな経験をして、そこで感じたり、気づいたりすることが就活にも、その後のキャリアにも効果的と言えそうです。

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「新!沖縄就活のイロハ」では、沖縄県内の企業の採用状況やオンライン就活のコツなどを就職支援の専門家に聞きました。ウィズコロナ時代の沖縄で就活をする際に役立つ情報をお届けします。

 

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