初詣の参拝客が大幅減 那覇・波上宮は例年の半分、普天満宮も3割 分散呼びかけ


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足下の注意書きに沿って、列を作る参拝客=1日午前、那覇市若狭の波上宮

 新年を迎えた1日、沖縄県内の神社や寺には多くの参拝客が初詣に訪れたが、新型コロナウイルスの影響で混み具合は那覇市の波上宮が例年の5割程度、宜野湾市の普天満宮が3割程度にとどまっている。沖縄県内では旧暦でも正月を祝う習慣が残る地域が多く、各地の神社は「密」を避けて旧正月(2月12~14日)までの間の参拝を呼び掛けている。

 波上宮には元日前夜から、午前0時の開門を待つ参拝客が列を作った。ただ、例年であれば周辺の市街地まで連なる行列が、今回は敷地入り口の鳥居付近で収まった。波上宮ではコロナ対策として敷地内の境内や参道での屋台はやめ、お守りの授与時間も日中に制限している。

 浦添市から波上宮を訪れた男性(42)は「コロナで逆にすいているのではないかと思って参拝に来た。コロナ退散と子どもの受験合格を祈願した」と語った。

 宜野湾市の普天満宮も、例年は普天間交差点を越えて県道81号沿いに長蛇の列ができるが、1日午後4時現在その様子はない。神職の平良真睦さんは「密にならないよう境内で人数制限を設けているが、例年ほど大人数ではない。分散参拝や対策を呼び掛けてきたが、ここまでとは予想外だった」と話した。

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