【大宜味】中城村の「有限会社中城ファーム」が、大宜味村喜如嘉でシイタケの菌床栽培事業を立ち上げ12月15日、北部の道の駅や近隣の店に初出荷した。
生産責任者の山城昌之さん(61)は喜如嘉出身で、かねてから生まれ育った古里に貢献したいという思いがあり、模索していたという。
昨年の1月に愛知県のシイタケ農家を視察に訪れた際に、条件が整えば大宜味村でも雇用が生まれるのではないかと考え、倉庫を借りて準備を整えた。
衛生管理された菌床は現在600本。8日に植え付けたシイタケ菌は約12日間で収穫、15日に200キロを出荷した。近隣の共同店や道の駅では、冬場の鍋料理の材料にと飛ぶように売れるという。
生産責任者の山城さんは「空き家を見つけ試験的にやってみたが、肉付きの良いシイタケが収穫できた。将来は生産範囲を広げ地域雇用にも貢献していきたい」と力を込めた。
(安里郁江通信員)