箱形の多目的空間で活用実験 沖縄市一番街で琉大の砂川さん「街なか活用に」


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(左から)砂川佑月さん、岡戸大和代表、靴磨き職人の仲程秀之さん=12月17日、沖縄市一番街

 【沖縄】琉球大学工学部の砂川佑月さん(21)が設計した「コザアーケードBOX」を活用する実証実験が12月17日から3日間、沖縄市一番街のスタートアップラボラグーン前で行われた。砂川さんは大学の卒業論文で2メートル四方のキューブボックス型の多目的スペースを設計した。歩道活用実証実験をするため、リノベーションに特化した建築会社「kapok(カポック)」の岡戸大和代表に相談し、資材などを提供してもらい実施した。

 取り外して解体が簡単なボックスの中には、支柱となる机があり、靴磨き、真ちゅうアクセサリー作りや販売、街なかミーティングなどさまざまな活用が行われ、使用者アンケートを集計し卒業論文にする。岡戸さんは「空間を活用した回遊性のある移動ギャラリーも可能」と絶賛した。
 砂川さんは「アンケートを精査しながら今後の街なか活用につなげていきたい」と抱負を述べた。
 (喜納高宏通信員)