「不要不急」の通報が3割、いたずら電話は2万件…110番通報、20年の沖縄は15万件


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 1月10日は「110番の日」。県警通信指令課のまとめによると、2020年に県警が受理した110番通報は前年比3万3409件減の15万8142件だった。そのうち、緊急の対応を必要としない通報(不要不急通報)などは4万8867件で前年より9319件減少したが、110番通報全体に占める割合は3割で前年とほとんど変化はなかった。

 同課のまとめによると、いたずら電話などを除いた20年の有効受理件数は13万505件。1日平均357件で、4分2秒に1回、県民の11人に1人が利用したことになる。交通事故など交通法関係の通報は110番通報全体の約2割を占める3万4640件で、前年より1万4813件減少した。新型コロナウイルスの影響で交通量が減少したことが要因の一つとみられる。

 いたずら電話など無効受理件数は2万7637件だった。直ちに警察官の臨場を必要としない苦情や要望などが1万5907件、警察に関する電話番号の問い合わせなど各種照会が5126件、誤報や虚報が197件だった。不要不急通報は事件・事故の緊急通報への対応に支障を来しかねないとして、同課は警察安全相談電話「#9110」や各署の相談窓口を利用するよう呼び掛けている。