子どものためのバレエ上演、魔法の世界を大胆、華麗に CDAが舞の魅力発信


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
アラジン(左手前2人目・兼城将)から魔法のランプを奪うコブラ王(同4人目・野島友和)=9日、那覇市のパレット市民劇場

 カンパニードリームアート(CDA、主宰・松川夏子)が9、10の両日、「子どものためのバレエコンサートVol.11 アラビアン・ナイト~魔法のランプはどこ!?~」(上原なつき振り付け・演出)を那覇市のパレット市民劇場で上演した。9日を取材した。魔法の力をめぐり繰り広げる物語を、ダイナミックで華麗な踊りや子どもたちのかわいらしい踊りで届け観客を楽しませた。

 ピエロのニライ(片桐久美)とカナイ(上原)は、旅の途中でたどり着いた砂漠の国で、アラジン(兼城将)に出会う。アラジンが持っていた魔法のランプをこすると、魔神(大見謝龍一)が現れ、宝石(松川、渡久地舞子、渡久地円香)らと華麗に踊った。人形だったお猿や魔法の絨毯(じゅうたん)の子どもたちも魔法の力で、かわいらしく踊り観客を和ませた。

フィナーレで踊る出演者=9日、那覇市のパレット市民劇場

 国を支配するコブラ王(野島友和)が登場し、魔神の力を求めてランプを奪いアラジンを連れ去った。アラジンと魔神、コブラ王の戦いの場面や、物語後半の迫力の踊りも観客を魅了した。

 本編前には松川の解説で、ニライとカナイが、舞台を見るこつや、「私」「あなた」「大好き」「一緒に踊ろう」など物語に登場するマイムを紹介した。観客は、本編の前に教わったマイムの知識で物語を楽しんだ。色鮮やかで華やかな衣装や小道具、華麗で息の合った踊りが目を引き、バレエの楽しさや魅力を伝えた。

 0歳から入場できることで好評の同公演。新型コロナウイルス感染症対策を講じ、定員の半数の入場制限を行った。訪れた観客は公演を見て時折拍手を送るなど満足した様子で鑑賞した。

(田中芳)