マチヤグヮー創業69年、国頭の「丸重商店」3代目に引き継ぎ式 「地域に親しまれる店に」


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花束を受け取る2代目の宮城重登さん(右から2人目)、妻の忠子さん(同3人目)と店を引き継いだ宮城力さん(左端)、力さんの息子の虎一郎さん(右端)=12月31日、国頭村辺土名商店街の「丸重商店」

 【国頭】国頭村辺土名大通り商店街の一角で長年にわたり日用雑貨を販売している「丸重商店」。その商店で12月31日、2代目で店主の宮城重登さん(67)=国頭村辺土名=から、息子で辺土名大通り会前会長の宮城力さん(46)=同村鏡地=へ店主の引き継ぎ式が行われた。当日は、双方の家族のほか利用者や力さんの同級生、友人、地域の人々らが駆け付けた。同店は福引抽選会なども行われて盛り上がり、利用者らが和やかに引き継ぎを見守った。

 1947年に重登さんの父親の清重さん(2004年8月他界、享年82)が小さなマチヤグヮーを始め、52年に「丸重商店」を開業。今年で69年目を迎え、地域の人々に長く愛されている。

 清重さん時代の63年ごろには、ベストソーダ代理店となり、大宜味、東の共同店などにも卸していたという。その後、酒類販売もするようになり現在の丸重商店の営業形態となった。

 重登さんは「これからも地域に愛される商店を目指してほしい」と息子にエールを送った。

 商店を引き継いだ力さんは客が店舗の酒類やつまみなどを購入して、店内で1杯立ち飲みができるようにするなど、趣向を凝らしたアイデアも展開している。
 力さんは「3代目として、身が引き締まる思い。祖父がつくり上げてきた歴史を途切れさせることなく、地域の方々に親しみある商店を目指して精進していきたい」と抱負を話した。
 (新城高仁通信員)