飲食を通じた感染者減る 「時短営業要請の効果」 沖縄の新規感染は19人【2月10日朝まとめ】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は9日、新型コロナウイルスに20代から90歳以上までの19人が新たに感染したと発表した。10人台になるのは1月2日以来。

 糸数公保健衛生統括監は、飲食を通じた感染者が減っているとし、緊急事態宣言に伴う時短営業要請の効果が出ているとの認識を示した。新たに南部保健所管内の医療機関で職員と患者計25人の感染が確認され、117例目のクラスター(感染者集団)と認定した。

 糸数統括監は新規感染者が減っている理由について「県民や事業者の協力で街中の感染が抑えられている。主要な感染源だった飲食関係で抑えられているのが一番大きい。移入例や移入例との接触も正月に比べ減っている」と述べた。

 クラスターに認定された南部保健所管内の精神科の医療機関では、5日から7日にかけて30~80代の患者22人と職員3人の感染が確認された。豊見城市の高齢者施設では3人の感染が新たに判明し、感染者は計43人となった。

 直近1週間の新規感染者数は人口10万人当たり20・77人で全国3位。

 今月末が期限の緊急事態宣言の解除を早めるかについて糸数統括監は、入院中の中等症以上の患者数が170人(9日時点)で、第3段階への引き下げ目安「100人以下」を上回り、退院にも時間がかかるとの見通しを示し「ここで緩めて新たな感染者が入ってくると、かなり厳しい状況になる」と述べ、否定した。米軍関係の感染者の報告はなかった。

 8日からは県内で変異株の有無を確認する検査が始まったが、同日検査分には確認されなかった。