モーツァルト「魔笛」から鬼滅の刃「紅連華」まで 琉響、多彩な名曲で魅了


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オペラ歌手の桑江律子(中央・ソプラノ)を迎えて歌劇「ラ・ボエーム」より「私が街を歩くと」を演奏する琉球交響楽団=7日、那覇市のパレット市民劇場

 琉球交響楽団主催の2020年度パレットシリーズ第3弾「冬の音楽会~オーケストラが奏でる愛のテーマ~」が7日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。クラシックや歌劇、映画音楽やアニメソングなどさまざまな名曲を届け、子どもから大人まで楽しませた。ゲストにオペラ歌手の桑江律子(ソプラノ)を迎えた。指揮は直井大輔。

 モーツァルト歌劇「魔笛」より「序曲」で幕開け。演奏者や指揮者の呼吸が一つに一体感が感じられる華やかな演奏で引き込んだ。桑江を迎え、ヴェルディ歌劇「椿姫」より「花から花へ」を披露。繊細な演奏と桑江の気品に満ちた声を会場に響かせ、盛大な拍手に包まれた。

 ベートーベン「ロマンス第2番」では、石川文乃(バイオリン)と管弦楽の演奏で、叙情的で甘美さを感じる旋律を繰り広げた。終盤には、映画「男はつらいよ」のメインテーマ曲や佐原一哉「童神」、アニメ「鬼滅の刃」主題歌の「紅連華」など、親しみを感じるメロディーで観客を満喫させた。

 最後は高宮城徹夫編曲の「ディズニーメドレー」を披露。映画「アラジン」を皮切りに、「美女と野獣」や「リトルマーメイド」、映画「白雪姫」のテーマ曲を演奏し、心温まるひとときを提供した。 
  (田中芳)