社民党沖縄県連の新代表に照屋県議 幹事長に宮城氏


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党勢拡大に向けガンバロー三唱する社民党県連の照屋大河代表(右から3人目)ら新執行部のメンバー=20日、那覇市古島の教育福祉会館

 立憲民主党への合流を巡り、分裂した社民党県連は20日、那覇市古島の教育福祉会館で定期大会を開き、前執行委員長の照屋大河県議を新代表に選出した。幹事長には前県議の宮城一郎氏が就任した。運営規則を改正し、県連の略称を「沖縄社民党」とすることなどを確認した。

 1958年の沖縄社会党結党以来の県内組織は存続するものの、半数を超える党員が離脱する形となり、低迷する党勢の拡大が喫緊の課題となる。前北中城村長の新垣邦男氏が社民公認で出馬を予定する次期衆院選に向け、他党との共闘態勢の構築にも取り組む。

 所属党員は72人で、照屋寛徳衆院議員=沖縄2区=は顧問に就いた。

 新体制の発足を受け、照屋代表は「人数は減ったが、顔を上げ胸を張って護憲の社民党を大きく広げるために頑張る。立民に行くメンバーもいるが、辺野古新基地建設を強行する政府に立ち向かわなければならない」と呼び掛けた。運営規則を改正し、執行委員長を代表に改称、書記長は幹事長に変更した。県連の執行機関である執行委員会は常任幹事会に変更し、執行委員は常任幹事となる。支部は11から9支部に変更する。

 立民との合流を巡っては、社民県連所属の党員164人のうち96人が離党した。関係者によると、年齢などを理由に引退する党員もおり、96人中、何人が立民に合流するかは未定。