琉大が入構料検討 最大1.2万円、駐車場不足の解消などが目的


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 大学敷地内の駐車場不足や交通問題の解消、大学運営費の確保を目的に、琉球大学は2022年度から、学内の入構手数料を取ることを検討している。千原と上原の両キャンパスが対象となる見通し。教職員、付属学校保護者、関係業者は年間1万2千円、学生は年間6千円を徴収する予定だ。

 琉球大によると、通勤や通学の時間帯にキャンパス内と周辺地域で渋滞が発生しているほか、放置車両や不法投棄で駐車場が不足しているという。大学の運営費が減少して駐車場の管理や整備、維持費などが不足しているため、入構手数料の導入を考えている。導入による収入は年間約6千万円を見込んでおり、交通対策と屋外の環境整備費などに活用する。

 入構手数料の導入に向けて、学生や教職員、付属学校保護者などから入構許可証の発行手数料を徴収する方針。キャンパス周辺の交通状況などを見ながら、最終的に駐車場料金の徴収に踏み切るという。

 大学は2月24日まで学内でパブリックコメント(意見公募)を実施し、役員会などで導入に向けた話し合いを進める。21年度に新入生や近隣住民などへの周知や、入構手数料の徴収方法などを検討する。