健康管理アプリ コロナ防止期待 琉球ネット、座間味で検証


この記事を書いた人 アバター画像 田吹 遥子
健康管理アプリを開発し、座間味村で実証実験する琉球ネットワークサービスの上原啓司社長(中央)や宮里哲村長(右)ら=24日、県庁

 琉球ネットワークサービス(上原啓司社長)は24日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、健康管理や行動履歴が確認できるアプリ「Safety Pass」の開発を発表した。3月15~19日の5日間、座間味村で実証実験し、基本的な機能などを確認した上で実用化を目指す。

 アプリは体温や体調を記録することができ、過去2週間の情報が画面に表示される。検査履歴やワクチン接種履歴なども簡単に見ることができる。施設や店舗などでQRコードを読み込むことで行動履歴を残すことができ、陽性となった利用者が申請すると、同時刻に同じ場所にいた人へ「濃厚接触の可能性有」との通知が届く。

 座間味村の実証実験は、座間味島を「沖縄本島」と見立て、水際対策に活用できるかや、アプリ機能の利便性を検証する。
 24日に県庁で記者会見した上原社長は「一日も早い沖縄の経済復興を願い、ウイルスとの共存を見据えたアプリケーションを開発した。安心と安全を『見える化』することで、少しでも不安感を払拭(ふっしょく)し、沖縄観光を楽しんでほしい」と開発の狙いを語った。