大宜味でも低空飛行 米軍機 村議会が抗議決議


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大宜味小中学校周辺で低空飛行する米軍機とみられる大型機=16日午前9時40分ごろ、大宜味村塩屋(宮城良治氏撮影)

 【大宜味】大宜味村の大宜味小中学校周辺で16日、米空軍のMC130J特殊作戦機とみられる大型機が低空飛行している様子が確認された。「人命に関わる大惨事が起こる可能性がある」として村議会は24日、民間地上空などでの米軍機飛行訓練禁止などを求める決議と意見書を全会一致で可決した。

 大型機は16日午前9時40分ごろ、学校北側の海上を国頭村方面から名護市方面に通過した。高度は数十メートル程度とみられる。目撃した宮城良治村議は「(エンジンの)すごい音が鳴って、近くにいた人もあぜんとしていた」と振り返る。子ども園や診療所付近の飛行も確認され「一歩間違えれば事故になる。こんなことは二度とやらないでほしい」と強く訴えた。

 米空軍第353特殊作戦群は16日の飛行について「飛行データの詳細は明らかにしない」と説明。「公共の安全に関わる建物への配慮を含め、日米が定めた要件の範囲で訓練を実施している」と強調した。

 

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