【一問一答】糸満の採掘予定事業者 「チャンスあればやるがその段階にない」


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新基地建設工事への使用が取りざたされている土砂の採取現場=25日、糸満市米須

 糸満市米須の鉱山の採掘事業について、採掘予定業者代表の男性が25、26の両日、本紙の取材に答えた。一問一答は以下の通り。

Q.辺野古の埋め立て事業について。

 「チャンスがあればやるけど、今はそういう段階に行ける状況ではない。この鉱山はリスクを背負っている。どこかしかるべきところに(採掘土砂を)納品して、『国として正常に取り扱いできる業者だ』と認められて初めて、取引できる」

 「実績があって、取引基準をクリアして初めて、防衛省も取引業者として認めてくれる。それぐらいの保証が要る。今まで実績があるところが(土砂を)出せるのであって、われわれはそれ以前の話だ」

Q.北部地域振興協議会に加入しているのはなぜか。

 「加入している。『なぜ』ということに答えはない。加入はしているが、活動はしていない」

Q.実績を残せた場合、辺野古新基地建設への土砂搬出を想定しているか。

 「可能性は出てくるが、採掘をしていないから答えられるわけがない。想定というよりも、可能性が出てくるということだけだ。こちらが決められる話ではない。(既に実績のある他の)業者がいるわけだから、それらの業者が対象になるのではないか」

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