「琉球村」で初めてつくった泡盛の味は? 首里から恩納村へ移転した咲元酒造が新銘柄発売


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咲元酒造が、恩納村に移転後初めて製造した「蔵波」

 咲元酒造(上地栄一代表)は、恩納村の観光施設「琉球村」内に移転後、初めて製造した新銘柄の泡盛「蔵波(くらは)」を13日から発売する。咲元酒造伝統の粗ろ過製法をあえて用いず、飲みやすさを重視。若者や女性など新規層をターゲットにしている。古堅孝裕営業係長は「いろいろな飲み方ができるように、クリアな味にした」と話した。

 咲元酒造は、「首里三箇」の一つである首里鳥堀町で泡盛を製造していた。出荷量減少や工場の老朽化から、2017年に一度は廃業の方針を決めたが、取引のあった琉球村から移転の打診を受けた。20年3月までに酒造免許と工場の移転を終え、同11月に製造を再開した。

 「蔵波」は、恩納村山田の集落内にある「久良波」の地名と、泡盛の蔵元を掛けて命名した。

 アルコール度数は25度、720ミリリットル入り。店頭では税抜き千円以下程度での販売を想定している。県内のスーパー、酒販店で順次販売していく。