7万本超のヒット商品を生んだ大宜味中が新商品を開発! シークヮーサーで「いぎみだし」


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 大宜味中学校2年生20人は2月22日、「道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンター」1周年セレモニーで、地元産のシークヮーサーを使った万能だし「いぎみだし」の発売を発表した。同中の生徒らは、大宜味村特産物のシークヮーサーを素材に商品開発に取り組んでいる。大宜味中はこれまでにもキャリア教育の一環として、プロのアドバイスを受け地域の特産品を活用した商品を開発してきた。2017年に開発した「シークヮーサー酢SKS+S」は7万本を超えるヒット商品となっている。

「いぎみだし」をアピールする大宜味中2年生ら=2月22日、大宜味村の道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンター

 「いぎみだし」は、県産きび粉糖、国産かつお節を使ったかつおエキス、小麦を使用しない「グルテンフリー」のしょうゆなど厳選された素材に、大宜味村産シークヮーサー果汁を10%配合した。

 まろやかで自然な風味と果実の酸味も楽しめる。鍋物やサラダなど、さまざまな料理に利用できる万能だしとなっているという。生徒たちは半年間かけて、味や容器、ラベルデザインを考えた。

 代表で発表した宮城はちさん(14)は「皆で試行錯誤しながら一生懸命に作った。たくさんの方に商品を買っていただき、大宜味村を知るきっかけになってほしい」と「いぎみだし」をPRした。
 溝川唯花さん(14)は「酸味や甘さ、濃さなど味の好みがみんな違うので何度も確かめて意見を出し合った。納得する味に決めるのに苦労したが。、おいしいだしになっていると思う」と話した。

 開発した商品は1本売れるごとに製造元の北琉興産から大宜味中へ教育資金として寄付金が贈られる仕組みにもなっている。
 「いぎみだし」は、1本400ミリリットル税抜き580円。やんばるの森ビジターセンター、うるま市の「うるマルシェ」、コープおきなわのカタログ販売で購入できる。
 (安里郁江通信員)