沖縄でコロナ43人感染 警戒レベル「蔓延期」に悪化


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は18日、20代から80代の43人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。40人を超えるのは2月8日以来。20、30代が22人で約半数を占めた。警戒レベル判断指標のうち、直近1週間の新規感染者は213人となり、第4段階「感染蔓延(まんえん)期」に上がった。那覇市の高齢者入所施設と市町村非公表の家族でそれぞれ6人の感染を確認し、135例目と136例目のクラスター(感染者集団)に認定した。

 感染者の増加を受けて県は19日、対策本部会議で対応を検討し、県民への注意徹底を呼び掛ける。
 首都圏などの緊急事態宣言が21日に解除され、来県者の増加が予想されるが、県の糸数公保健衛生統括監は「解除前から県内では感染が広がっている。現在の感染拡大には県民の行動が影響している」と指摘。その上で空港などでの検査を拡充し「感染拡大しない対策を取る」とした。
 新規感染者43人のうち感染経路が確定例との接触と推定されたのは13人で、うち施設内が6人、飲食関係が5人、家族内1人、友人・知人が1人だった。
 米軍基地関係では嘉手納基地で3人、キャンプ・ハンセンで2人、キャンプ・フォスターで4人、トリイ通信施設で1人の合計10人の新規陽性者を確認し、累計978人となった。