「若者中心に感染拡大」 コロナ20代が最多 専門家が会食のリスクを指摘 


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県が19日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者44人のうち、20代が17人で最多だった。同日、知事会見に同席した、県の専門家会議委員で県立中部病院感染症内科の高山義浩医師は「若者を中心に感染が拡大している。これは流行初期の特徴だ。対策が不十分なままだと大きな流行になることも十分考えられる」と危機感をあらわにした。若者から高齢者に感染が広がったこれまでのパターンを繰り返さないため、学生などに帰省前や、那覇空港でのPCR検査受検、会食回数を減らすなど感染対策の強化を呼び掛けた。

 県内のこれまでの流行は帰省や同窓会、会食が発端となった。高山医師は「コロナの初期症状は軽症で、せきやけん怠感だけという人も多い。特に若い人はそうだ」と強調。「沖縄では流行が始まってきていると理解し、症状が軽くても外出を自粛してほしい」と訴えた。若者は症状があっても病院を受診しない人も多いとして「報告されているより多くの感染者が地域で出ているという認識が必要だ」と指摘。症状がある人は会食に参加せず、1回の会食が4人以下・2時間以内でも回数が増えれば感染拡大リスクを増やすとして、会食の回数を減らすよう呼び掛けた。