全国の親子対象にPFOS健康被害を調査 沖縄では宮古島で 環境省


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 【東京】環境省は18日、有機フッ素化合物の一種PFOS(ピーフォス)が及ぼす妊婦や子どもに与える健康被害の実態について、調査を実施していることを明らかにした。全国15地域、10万組の親子を対象として化学物質の摂取などによる子どもの成長、発達に与える影響を調査する「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の検査項目にPFOSが含まれているとした。

 同省の担当者が、衆議院環境委員会での堀越啓仁(けいにん)衆院議員(立憲)への答弁で明らかにした。

 エコチル調査は、2011年から14年までの3年間に、生まれた子どもの出生時から13歳になるまで健康状態を追跡調査する。県内では宮古島市が対象地域で、約820人が参加している。

 堀越氏は、衆院環境委での答弁で、2月26日に航空自衛隊那覇基地から流出、飛散した泡消火剤に含有されていたことが発覚するなど、全国で検出が相次ぐPFOSについて健康調査の実施を求めた。

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