荒技牛同士が激突 本部で28日に学童野球慈善闘牛


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
徳之島で軽量級全島一牛として活躍したピカチュウ

 【本部】本部町の闘牛組合と学童野球を支援する保護者が野球備品購入を支援し協力し合う本部町学童軟式野球チャリティー闘牛大会(主催・本部闘牛組合、共催・琉球新報社)が28日、午後1時から本部町の本部多目的広場闘牛場で開かれる。

 注目のシーの一番は、徳之島で軽量級全島一牛として活躍した隆闘星が沖縄移籍により牛名をピカチュウに改め琉仁シロヒゲと激突する。

 シーの十番の封切戦では、沖縄本島で唯一闘牛女子会が飼育・所有する3連勝無敗の天清若力が、ベテラン牛の峯電機龍美の挑戦を受ける。また、チビクロ、昇龍八十、天将赤ハチ、弐真白タービーの4頭は石川・具志川組合からの協力出場牛だ。

 前売り券は、屋良闘牛ビデオ、本部町かりゆし市場で発売(前売り券2千円)。なお、当日券は男性2500円、女性2千円、中高校生千円、小学生以下無
料。 

挑戦牛の琉仁シロヒゲ

 ■(シーの一番)ピカチュウ(元・隆闘星)×琉仁シロヒゲ

 ピカチュウは、鋭く尖(とが)った角を武器に強烈な荒技を放つ元徳之島軽量級全島一牛だ。当地では、2019年5月2日の徳之島全島大会に登場。当時の軽量級全島一牛、同(克)心に挑戦。同(克)心を5分54秒にも及ぶ激闘の末に破り初の徳之島軽量級全島一牛に輝く。しかし、同年10月に行われた全島大会では、再び同(克)心の挑戦を受けたが惜敗。王座から陥落。戦歴は6勝1敗。
 挑戦牛の琉仁シロヒゲは、ピカチュウに負けず劣らず鋭く尖った角を使っての荒技を繰り出す猛牛だ。2018年10月の今帰仁まつり闘牛でのニブラ戦が初戦。ニブラを強烈な割り技で圧倒しての白星スタート。以来、田空号、あかりを撃破する快進撃で3連勝した。その勢いが買われて2019年11月の第112回秋の全島大会に出場が決定した。対戦牛のメイキラ陸王に善戦むなしく初黒星となり、戦歴は3勝1敗。今回は長期の休養を経ておよそ1年半ぶりの登場だ。
 両牛ともに鋭い角を武器にスピード攻撃を信条とするだけに早期の決着になりそうだ。

 

■(シーの十番)天清若力×峯電機龍美

 天清若力は、本部組合で唯一女子会が飼育・所有する3連勝無敗の人気花形牛だ。2019年3月24日の本部大会での川崎片足白タービー戦が初戦。ベテラン牛を相手にスキのない試合運びで無難な白星スタート。以来、翔心龍勇気、拳勝花形ひとめぼれを撃破しての勝利。
 一方の峯電機龍美は、鋭く尖った角を使っての掛け技、割り技、腹取り攻撃と多彩な荒技を繰り出す人気花形牛だ。今年1月の新春北部大会では、対戦牛の将師をわずか10秒で圧倒する活躍が光っている。戦歴は4勝5敗。
 (平川康宏通信員)