【南城】県経営者協会が主催する「かりゆし塾」の31期生と知念漁業協同組合(照喜名智組合長)がこのほど南城市産のトビイチャー(トビイカ)を普及しようと商品開発に向けて取り組んでいる。
知念漁協によると、トビイカは南城市から約20キロの海域で取れるが、セイイカなどに比べ墨が多く、あくが強いため、比較的に安価で取引されるという。同漁協の真栄城誠セリ長は「トビイカは南城市から近くて日帰りで取れる場所にあり、高齢の漁業者にとっては負担が少ない。トビイカを使った商品開発で魅力を引き出し、価値を高めたい」と語る。
かりゆし塾のメンバーはトビイカをそのまま素焼きで商品化できないか試みている。素焼きはあっさりとした塩味と香ばしさが舌鼓を打つ。
商品名は漁業者への思いなどを込めて「飛躍したいイカ」と名付ける予定だ。かりゆし塾の塾生・吉濱大海さんは「年内には市内の事業者に協力を仰ぎ、来年には商品化させたい」と意気込んだ。