
【読谷】読谷村は12日、欧米豪に向けて村内の工芸品などを販売する、越境ECプロジェクトを始めると発表した。インバウンドマーケティングなどを手掛けるイグルー(東京都、小林令代表)とプロモーション支援を行うシナジーBP(中城村、林拓司代表)と連携する。同日、村役場で会見があった。
イグルーが運営する越境ECサイト「VOYAPON STORE(ヴォやポンストア)」に、やちむん(焼き物)や三線などを出品する。販売は5月からで、村内9事業者から約50点の出品を予定している。
サイト内には、外国人ライターが取材した読谷村の魅力紹介の特設ページを設ける。販売先の欧米豪は旅行で長期滞在をする傾向があり、滞在中の消費単価も高い。
村はプロジェクトを通して、沖縄観光の課題である「量から質」に対応する狙いもある。
イグルーの小林代表は「地域や生産者のストーリー取材などを通じて、欧米の方々に発信し販売したい」と話した。石嶺伝実村長は「アフターコロナに読谷村に訪れて、『本物』を体験してほしい。世界中に読谷村のファンを増やしたい」と話した。