沖縄でコロナ32人、宮古島で目立つ 新規暫定値、検査不具合で少数【4月20日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は19日、新型コロナウイルスに新たに32人が感染したと発表した。一部検査機関で148人分の行政検査の再検査をしており、さらに増える可能性がある。32人のうち12人が宮古島市で突出した。宮古島市は直近1週間の感染者数が44人、人口10万人当たりでは80.55人となり、都道府県別で全国最多の大阪府(86.53人)に迫る高水準となった。

 再検査の理由は検査システムの不具合とみられる。宮古島市を含めて新たなクラスター(感染者集団)は確認されていない。32人のうち感染経路が推定できるのは9人で、家族内と友人・知人が各4人、調査中が1人だった。飲食で感染した人が友人や家族に2次感染させる傾向が続いているという。

 新型コロナの病床占有率は96.8%で前日の95.3%からさらに上がった。非コロナ病床も本島中部で97.0%、宮古島で93.0%などと高く、県内全体は91.7%と逼迫(ひっぱく)した状況が続く。
 
 米軍基地内では18日に普天間基地とキャンプ・シュワブから各1人の合計2人、19日はキャンプ・ハンセンから25人、キャンプ・キンザーから1人の合計26人の新規陽性者が出た。ハンセンで急増した理由などについては問い合わせ中だという。米軍基地内の陽性者は累計1286人になった。

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