沖縄県は21日、今月中旬に新型コロナウイルスの感染が判明した患者60人の検体を調べたところ、宮古島市の3人を含む計19人から感染力が強いとされる変異「N501Y」が見つかったと発表した。宮古島市での変異株の確認は初めてで、那覇市や本島中南部などにも広がっている。21日のコロナの新規感染者数は10歳未満から90代までの95人で、累計は1万1747人。
県内のN501Y変異の確認は計93人となった。21日までに、そのうち計12人が英国型と判明した。
1週間単位のN501Yの陽性率は25.5%で、先々週の23%、先週の23.5%と比べ増加傾向にある。大阪府や東京都ほど変異株への置き換えは急速ではないが、これまで感染例が集中していた本島北部だけではなく、県の21日の発表では那覇市や本島中南部の保健所管内、宮古島市でも確認された。
県内で確認されている変異株はN501Yのほか、ワクチンの効果が低下する可能性が指摘される「E484K」が106人、米カリフォルニア州を中心に拡大し感染力が強いとされる「L452R」が1人。変異株の感染者の合計は200人となった。
21日の新規感染者95人の居住地別は那覇市19人、宮古島市11人、沖縄市9人、豊見城市と南城市が各6人など。米軍関係はキャンプ・ハンセンで3人の感染が県に報告された。累計は1292人。