障がい児・者に寄り添い支援「ピアラルうらそえ」牧港に開所


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「ピアラルうらそえ」内の児童発達支援センター「たんぽぽ」を利用する親子と職員ら=1日、浦添市牧港

 【浦添】浦添市障がい福祉関連複合施設「ピアラルうらそえ」が1日、市牧港に開所した。施設は鉄筋コンクリート造りの4階建て。子どもの発達支援と相談、障がい者に対する幼少期から成人期までの持続的な支援を目的としており、市は「障がいの有無にかかわらず、子どもの発達や子育てに悩む保護者に寄り添い、地域に開かれた施設にしたい」と説明している。「へいあん・浦添市社会福祉協議会共同企業体」が指定管理者。

 施設内には、子どもの発育と発達、家族の子育て支援などを行う児童発達支援センターや通園型の発達教室、障がい者の自立支援などについて相談ができる障がい者(児)基幹相談支援センターなどが開設されている。6月には発達相談のクリニックも開院予定だ。開所した同日は開所式も行われ、松本哲治浦添市長やへいあんの平安明理事長らがテープカットをした。

 2階の児童発達支援センター「たんぽぽ」では屋外の遊び場やプレイルーム、クールダウンをするスペース「スヌーズ・レン室」などが設置されている。施設を利用する仲西佑正ちゃん(5)の母・有希さん(35)は「発達障がいの有無にかかわらず、誰もが気軽に相談ができ、通うことができるのは保護者にとっても安心できる」と話した。

 施設管理責任者の勝連啓介医師は「子どもの乳幼児検診での小さな疑問や発達段階で気になるところなど、気軽に相談ができる。ぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。

 ピアラルうらそえの問い合わせは(電話)098(942)7600。