玉城デニー知事は3日、県庁で記者会見を開き、大型連休に入って県外からの来訪者が増えていることから、新型コロナウイルスの感染防止対策として県外客との食事を避け、県をまたぐ帰省も厳に控えるよう県民に呼び掛けた。県内では同日、新たに10歳未満から90代までの57人の感染が確認され、14日ぶりに前週の同じ曜日を上回った。県は連休後の感染者数の跳ね上がりを警戒している。
県が推計した連休中(4月29日から5月9日まで)の入域観光客数は10万7477人。新型コロナの影響がなかった2019年の29万人余に比べると半分以下に落ち込んだが、玉城知事は「かなりの数の方々が沖縄に来ていると認識している」と説明。人出が活発になると飲食の機会も増えるため、感染対策の徹底を重ねて求めた。
直近1週間の感染者数は減少傾向にあり、4月12日に始まった「まん延防止等重点措置」の効果がみられる一方、玉城知事は県独自の緊急事態宣言が出された1月と比較して
「減少スピードが鈍くなっている」との見方を示した。
3日時点の病床占有率は94・2%と高止まりしており、変異株の広がりで若い世代が重症化するケースが増えている可能性も指摘されている。