沖縄、コロナ変異株の陽性率59% 5月3日以降 4月末から急増


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新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 沖縄県内の新型コロナウイルス感染者のうち、感染力の強い変異株N501Yの陽性率が4月末以降、5割を超えて推移している。検査機関から報告を受けた県が発表した、7日間ごとの推移によると、4月26日~5月2日は56・25%で、5月3日以降(暫定値)の陽性率も59・52%と上昇を続けている。

 糸数公医療技監は5日の記者発表で、県内で感染者が減少する速度が鈍化している状況を指摘。「詳細まで分析できていない」としながらも「行動抑制、時短営業の要請をしても感染者が増えるということでは(感染力が高い)変異株(が要因)と若干は言える」と説明した。
 
 県発表の3月末以降の陽性率は、3月29~4月4日は6・86%だったが、感染者数が3桁の日があった4月5~11日は23・02%と急増した。同12~18日は26・03%、同19~25日は38・25%と増加を続けた。
 
 変異株に県が強い警戒感を示す中、4月末には宮古島市における感染者の変異株陽性率が95%と急増した。また、八重山保健所管内でも変異株が初確認されるなど、離島にも拡大した。