思わず手に取りたくなる…イボもリアルな「ゴーヤーグラス」北中城村などで販売中


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ゴーヤーグラスを紹介する屋我平尋さん(左)と北中城村観光協会の西田光希さん=4月30日、北中城村のイオンモール沖縄ライカム

 【北中城】5月8日は沖縄を代表する島野菜「ゴーヤーの日」。色合いやイボのトゲトゲ感など、個性あふれるゴーヤーを琉球ガラスで再現したのが、沖縄市知花にある工房「Glass studio 尋」代表の屋我平尋(へいじん)さん(62)が作る「ゴーヤーグラス」だ。手に取りたくなるリアルさに道行く人が足を止める。

 屋我さんが最初にゴーヤーグラスを作ったのは、1998年。仕事で工房に頻繁に出入りしていた業者の「呉屋さん」に、面白半分でプレゼントしたのがきっかけ。以降、20年以上ゴーヤーグラスを作ってきた。

 スーパーで買ったゴーヤーで型を取るが、そのままだと完成品はイボの凹凸が目立たなくなるため、型を彫刻刀で削り、尖(とが)りが分かるよう工夫している。

 グラスは4月にイオンモール沖縄ライカム(北中城村)で開かれた「琉球ガラスとやちむんのRYCOM展」(北中城村観光協会主催)で販売された。現在もイオンモール沖縄ライカムの「トラベルマートきたポ」のほか、沖縄市中央のコザ工芸館ふんどぅでもピックアップ展を開催、即売している。コザ工芸館は30日まで。

 ライカムで二つ購入した粟國ゆかりさん(59)=沖縄市=は「インパクトがあるグラスだ。ビールやスティック野菜を入れたい」と声を弾ませた。

 屋我さんは「制作中はグラスを買った人がどうやって使おうか考える顔が浮かんで楽しい。青汁やゴーヤージュースも入れてほしい」と笑みを浮かべた。

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