「まん延防止」石垣市を追加 沖縄県、大型商業施設の8時閉店要請へ


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沖縄県庁

 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ「まん延防止等重点措置」の適用期間が31日まで延長されたことを受け、沖縄県は9日、重点措置の対象地域に新たに石垣市を追加することを決定した。同日の対策本部会議で対処方針を変更した。同市の追加で、重点措置の対象は県内11市5町となった。

 さらに、新たな対策として、床面積が1千平方メートルを超える映画館やホテルの宴会場などは午後9時まで、大型ショッピングセンターなどは午後8時までの営業時間短縮を求める方針も決定した。大型施設への時短要請は14日から31日まで。

 対策本部会議後に記者会見した玉城デニー知事は「警戒レベルは高い水準のまま推移しており、県内の医療提供体制は依然厳しい状況にある」と指摘した。その上で、ワクチンの効果が低下する可能性が指摘される「E484K」変異株や感染力の強い「N501Y」変異株の感染が拡大していることから、「再び感染の急拡大に結び付かないか危機感を持たなければならない」と訴えた。

 石垣市の対象地域追加について、県は感染者数などから、「急速な感染拡大につながるのではないか、という状況に変わっている」などと説明した。石垣市の中山義隆市長らとの意見交換などを踏まえて、追加を決定した。