那覇市で65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が22日、市内2会場で始まった。
那覇市金城のともかぜ振興会館には、午前10時からの接種開始とともに次々に事前に予約した高齢者が訪れた。
高齢者は受付を済ませ、体調や持病の有無などについて医師の問診を受けた後、ワクチンを接種。接種後は、同会場の待機スペースで15分間、経過観察した。
接種を受けた高良陽子さん(79)=金城=は、「感染者も増えて怖いので、早くワクチンを打ちたいと思っていた。痛みもなくすぐ終わりました。2回目も早く打ちたいです」と話した。
22日は那覇市のなは市民協働プラザでも接種が行われ、2会場で計320人が接種予定。23日も、同じ2会場で計320人が接種を受ける。
5月中に接種する第1回予約は約1900人が対象で、予約の出足は悪かったものの、22日午前中の段階で予約は全て埋まったという。第2回の接種券の発送は86歳以上の高齢者約1万800人に送付済みで、第3回は75~85歳の約2万5千人に6月1日に発送予定。全ての高齢者への接種券発送は6月末~7月初めごろの見込み。
那覇市では、6月から地域のクリニックなどで個別接種も始めるほか、6月5日から集団接種会場を11会場に増やし、平日の接種も始める。6月は約8500人が接種を予定。24日から予約受付が始まる。市健康部の知念功参事は「高齢者への接種完了は8月末を予定しているが、国のほうで加速するようにということなので、前倒しになる可能性もある。集団免疫を考えればなるべく早く打つ方がいい。若い人が家庭から高齢者に感染させるパターンなので、もっとワクチンが潤沢に来て接種が可能になれば若い人に打つ方が効果が高いだろう」と話した。
※記事中の地名に誤りがありましたので修正しました。