サッカー那覇が6年ぶり優勝 宜野湾とのPK戦制す 県高校総体


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 県高校総合体育大会の先行競技6種目が23日、県内各地で行われ、サッカー男子は那覇が宜野湾とのPK戦を制し6年ぶり5度目、女子は美里が2年連続7度目の優勝を飾った。

貫いた堅守/男子那覇
 

優勝した那覇の選手たち=23日午後、石垣市のサッカーパークあかんま

 準決勝から2試合続けて延長にもつれんだ那覇。ピンチの場面は、ベンチ外の選手を含む29人の3年生全体で励まし合い力を振り絞った。迎えたPK戦。5人目のキッカー森田光哉がゴールを決めると、チームは抱き合って喜びを分かち合った。

 前半はうまくボールを運び優位に試合を進めたかに見えた。しかし後半になると、相手のペースになる場面が目立った。

 延長に入ると、3度の相手のコーナーキックを体を張ったディフェンスでしのぎきった。

 上地悠大郎主将は「延長でのセットプレーは気が緩んで失点しがちになるが、守り切れたのでPK戦に持ち込めた」と納得の表情。チーム一丸となった堅い守りで勝利をたぐり寄せた。

座覇が先制点 流れ呼び込む/女子美里

優勝した美里の選手たち=23日午後、石垣市のサッカーパークあかんま

 両チームとも前半は無得点のまま迎えた後半。ムードを変えたのは、美里のMF座覇智尋だった。

 後半3分、中盤で味方がボールを奪うと、アイコンタクトでスルーパスが来るのを確認。イメージ通りに来たボールに右足で合わせ、先制ゴールを奪った。

 美里は前半、押し気味に試合を進める一方で得点にまでは至らなかった。重たい雰囲気がチームに流れる中、座覇は「自分が決めてやる」と誓った。先制点となるゴールを奪うと、チームは5分後に追加点を挙げ流れに乗った。

 座覇は大会直前、チーム事情でDFからコンバートされた。不安もあったが前に走ること、シュートを打つことを意識したという。全国総体などに向け「美里らしく笑顔でプレーしたい」と意気込んだ。


<サッカー>
 (サッカーパークあかんま)

【男子】
▽決勝
那覇
0―0(0―0,0―0,延長0―0,0―0,PK5―3)
宜野湾

【女子】
▽決勝
美里
2―0(0―0,2―0)
コザ
▽得点者 【美】座覇智尋、金城みゆ