水球、那覇商が7年ぶり頂点 攻守で圧倒 県高校総体


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キーパーを交わし、ゴールを決める那覇商の森一翔=23日、那覇市の奥武山運動公園水泳プール

 県高校総合体育大会の先行競技6種目が23日、県内各地で行われ、一発決勝の水球は、那覇商が7年ぶり2度目の栄冠を手にした。

 圧倒的な強さで7年ぶり2度目の頂点に輝いた那覇商。U15の代表育成合宿に招集された経験のあるエースでフローターの仲本幸之進を軸に、パスからの速攻、一対一からのドライブで相手守備をかいくぐり、ゴールネットを次々と揺らした。

 相手チームのエース、新里治樹(那覇西)へのマークを徹底し、攻撃の起点をつぶした。守備の司令塔、森一翔らを中心に、パスを回す相手に素早く圧力をかけ、自陣にはほとんどボールを運ばせず。ひとたびボールを奪うと、パスでつなぎ大量リードにつなげた。前半だけでチーム最多の8点を決めた仲本は「一対一の勝負は自信がある」と相手マークをもろともせず、得点を重ねていった。

 久しぶりにつかんだ頂点にも、那覇商が満足することはない。見据えるのは全国だ。全国総体出場を懸け、全九州高校体育大会(7月10~11日、長崎県)で3位以上を掲げる。

 全国屈指の強豪がいる九州は厳しい戦いが予想され、攻守でさらなる進化が求められる。與那原祥監督は「仲本を中心とした攻撃はもちろんだが山城晴基、宮城朝音、中林昭栄らがどこまでレベルアップできるかが鍵」と話す。フォワード陣の底上げを掲げ九州へと挑む。
 (上江洲真梨子)

7年ぶりの優勝を果たした那覇商のメンバーら

<水泳>
(奥武山運動公園水泳プール)
▽決勝
那覇商
 35―7(9―2,8―2,9―0,9―3)
那覇西・陽明