国際通りにみんなの笑顔を ユクルバ計画が神原中生に無料券


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生徒にユクルバプロジェクトのチケットを手渡す武藤瞳代表(右)=4月28日、那覇市の神原中学校

 【那覇】SDGs(持続可能な開発目標)の講座などを実施する団体「サスティナブルオキナワ」(武藤瞳代表)はこのほど、新しい子ども食堂の形を提案する「ユクルバプロジェクト」を実施した。4月28日に那覇市立神原中学校(馬上晃校長)を訪れ、国際通りの2店舗で無料のジュースなどが飲めるチケットを1年生全員に贈った。

 子どもたちに楽しい体験をしてもらうことや、県民離れが指摘される国際通りの良さを知ってもらうことなどが目的。学年全員にチケットを贈ることで「子ども食堂」の店舗に行きやすくなるという期待もある。

 国際通りに近いという理由で神原中を選んだ。同校を訪れた武藤代表は生徒たちに「コロナの影響で国際通りは元気がなくなっているので、みんなの笑顔を見せて」と語り掛けた。フードロスを減らすため、商品にならなかったお菓子もチケットに添えた。

 今回は国際通りのティーダビーチパーラーと平良商店で、4月29日にスムージーやジュースなどを提供した。チケットを受け取った生徒87人のうち51人が訪れた。チケットに店へのメッセージを書いて渡す仕組みで、「コロナに気を付けて頑張って」「すてきな企画を提案してくれてありがとう」などと書き込んでいた。