卓球男子は宮古の牧志、女子は普天間の友寄が制す 県高校総体


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男子シングルス決勝 揺さぶられながらもフォアで打ち返す宮古の牧志侑武=24日、那覇市の県立武道館アリーナ

 県高校総合体育大会は24日、卓球や陸上など4競技が各地で行われた。卓球の男子シングルスは牧志侑武(あつむ)(宮古2年)、女子シングルスは友寄綾香(普天間3年)が制し、それぞれダブルスと合わせて2冠を達成した。陸上第3日は男子走り幅跳びで與那嶺諒(普天間3年)が6メートル93で2連覇を達成し、女子ハンマー投げで外間結希乃(与勝2年)が優勝した。バドミントンのダブルス男子は與儀天友・仲里悠平(南風原)、同女子は伊敷妃菜美・金城未歩(沖縄水産)が頂点に。両ペアとも団体戦に続いて2冠となった。テニスはダブルス男女が準決勝、シングルス男女は2、3回戦までを行った。

卓球:牧志、接戦の末 好敵手破る

 男子シングルスは、牧志侑武(宮古)が接戦の末、久保田新望(那覇)を打ち破った。これまで決勝で何度も顔を合わせているライバル同士。2―2で最終ゲームへもつれ、一進一退の攻防を繰り広げてスコアは9―9に。最後は牧志が連続得点で勝利をたぐり寄せた。

 牧志は激しい競り合いとなった第1ゲームを15―13で制したのが大きかった。序盤で勢いづかれたが3―7から連続得点を重ね、10―8と盛り返した。その後もしぶとく食らいつき底力を発揮した。反省点が多かったようで「無回転の低いサーブで崩され、連打を浴びた。レシーブがうまくいかなかった」と苦い顔。

 根木貴光監督は「苦しい中でよく頑張って勝ちを持ってきた」とねぎらった。一方でフットワークを課題に挙げる。「しっかりした体勢で強いボールを連続で打てるようにしないと九州、全国で通用しない。下半身がぶれると、球の威力が落ちて打てるコースも限定され、ミスにつながる」と指摘する。

 牧志は「フットワークの弱さは自覚していて改善したい。他にも左回転系の新しいサーブなども身に付け、攻めのパターンを増やしたい」と成長を誓った。
 (大城三太)