卓球女子、普天間が2年ぶりV 男子は宮古が4連覇 県高校総体


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
決勝リーグ 普天間―那覇 レシーブを返す平良百喜(左)、友寄綾香ペア=25日、那覇市の県立武道館

 県高校総合体育大会は25日、陸上や卓球など先行の4競技を行い、卓球の学校対抗戦では宮古男子が4連覇、女子は普天間が2年ぶりの頂点に立った。男子は牧志侑武(宮古)、女子は友寄綾香(普天間)がシングルス、ダブルス、団体の3冠を決めた。

友寄主将、大舞台で飛躍誓う/普天間

 女子決勝リーグの最終第3試合は、全勝同士の普天間―那覇のカード。普天間の第1シングルス・仲村美香の相手は、4月の海邦国体記念高校卓球大会で大敗した伊佐陽花だった。

 仲村が点を取れば、伊佐もすぐに点を取り返す一進一退の攻防が続いた。緊張しやすいという仲村だが、この日は「前回の試合での反省を思い出し、点を取られてもびびらずに落ち着こう」と、サーブ前には深く呼吸して気持ちを静めた。接戦を制しダブルスへとつないだ。

 個人戦ダブルス決勝の再戦カードとなった第3ゲーム。友寄綾香・平良百喜ペアは「シングルスで先に2勝してくれていたので、気持ち的に余裕が生まれた」。失点にも動じず、那覇の軌道が変化するボールに、フォアドライブで強打をお見舞い。さらに相手スペースの隅を突くような鋭いスマッシュで点差を広げての快勝だった。

 主将の友寄はシングルス、ダブルスと合わせて3冠を達成した。昨年は新型コロナウイルスの影響で全国総体が中止になり、「モチベーションが一時下がった。その分、今年は最初から3冠を狙っていた」。県総体を思い通りの結果で締め、九州、全国でのさらなる飛躍を誓った。
 (上江洲真梨子)

宮古 圧倒的な4連覇

決勝リーグ 宮古―宜野湾 圧倒的な強さで学校対抗戦の優勝を決めた、牧志侑武(手前)、兼島幸祐ペア

 3戦全勝の圧倒的な強さで学校対抗戦を4連覇した宮古。リーグ最終戦の普天間戦は第1、第2シングルスを先取し、後は第1ダブルスの兼島幸祐・牧志侑武ペアに託された。23日の個人ダブルスを制した2人に焦りはなく、多彩な引き出しで序盤からゲームの主導権を握った。「リスクを冒してでも自分たちから仕掛けていこう」(兼島)。ラリーの中でも冷静に対応し、相手に反撃の隙を与えなかった。

 昨年11月の県高校新人でも3冠を達成した2年の牧志は、県総体でも3冠を決め県内では“無双状態”。九州、全国にはさらなる強豪もおり「狙い所に来たレシーブでミスった場面があったので修正していく」と全国上位の猛者に挑む。